PRINCEモデルは、アジャイル開発の論理的根拠になるかもしれない・・・
筑波大(東京の大学院のほう)の中谷先生が提唱する、PRINCEモデルっていうのがある。
ここ(PDF)に詳しく書いてあるけど、超簡単にまとめてしまうと、
・要求獲得は、すべて、はじめの段階に獲得できるわけではない
→すべての獲得がそろうのは、開発の中期になったり、後期になったりすることもある。
ってことだ。
これ、考えてみると、確かにそうだ。
たとえば、「移植性を高める開発を行う」という要望があったとしよう。
でも、移植性が高まるかどうかは、
・なんに、実装するのか(OSは、フレームワークは?)
・何に対する移植なのか?
が決まらないと、移植性を高めるといっても、お題目や判断基準にすぎなくなり、なにをすればいいかは、わからない。
ところが、OSやフレームワークが決まるのは、理論上は、要求仕様のあと、外部設計ないしは詳細設計の一番初めまでの、いずれかの時点になる(もし、要望の段階で決めた場合、それは制約になる。制約なので、細かく決めなくてもいい。OSはLinuxっていう程度でいい。カーネルやgccのバージョンまで決まってなくてもいい)。
ってことは、移植性の詳細は決められない(Linuxやgccはバージョンによって、動きが違う。これを要望段階で検討することは、決まってないので、できない)。
だから、要望をすべて、取得することは、開発初期においては、不可能だ。
そう考えると、開発初期に全ての要望を決めてしまう、ウォーターフォールは、現実では、不可能ということになる。開発中に要望が出てきて、その要望を、随時取り入れないといけない。そのような開発方法・・・となると、アジャイルしかない。
という結論になる。
ということで、
PRINCEモデルは、アジャイル開発の論理的根拠になるかもしれない・・・