データサイエンティストの空しさを、精子の奇形から考える
【マジ!?】20代男子60人中58人が奇形精子保有者!その原因とは? - Yahoo! BEAUTY
http://beauty.yahoo.co.jp/lifestyle/articles/88275
というYAHOOの記事が、知識人?の間でも話題らしい
あえて、データサイエンスをやっている人にとって
(このおかしさを)分かりやすく要約すると
20代男子60人中、58人が奇形精子の保有者です。
58人中、48人が、ハンバーガーやカップめんを常食。
その中には、食品添加物がはいっている。
だから、食品添加物が問題!
っていう話。
この議論はおかしい。
もし、
正常な精子の2人とも、ハンバーガーやカップめんを常食していたら?
ハンバーガーやカップめんは関係なさそう・・・ってことになる。
(標本が少ないから結論は、いえないけど、可能性はあり得る)
なので、これを正しく知るには、クロス集計して(カップめんやハンバーガーを常食する・しない/精子が正常・異常)カイ2乗検定しないといえない。
ただそもそも、異常精子が58/60(正常<5%)であれば、精子は常に正常であると考える方が棄却されるわけで、奇形児・障害児の割合がそんなに多くないということは、精子の異常と障害児は、そんなに関係ないんじゃないの?と考えるのが、データサイエンティスト的には、普通だろう。
ただ、食品添加物の関係、最近の男性は・・・の議論は、過去の異常精子のデータがないので、「何にも言えねえ!」ってことになる。
実際
奇形率が高めで子供が障害を持って生まれてくる確率が高くなるのではないかと不安です
http://maleinfertility.jp/question/archives/156
には(太字は上記サイトより引用)
奇形精子(形態不良精子)がいることで、生まれてくる子どもが奇形を持って生まれてくることはありません
そして
お子さんのいる人の精子を調べても、全ての精子が正常な形をしていて奇形率0%の男性はおりません。すべての人の精液中には形の悪い精子が混じっているのです。
と書いてある
なんだけど、そーいうデータサイエンス的な発想は排除され、知識人と言われる人でもこのデータ?を支持して、だから食品添加物が・・という議論に賛同しているのをみると、データサイエンスとかビッグデータとか言っても、空しいものに聞こえる。
どうせ、経営者はもとより、知識人でさえ、自分の都合のいいように、耳障りのいいようにデータを解釈しているのであれば、データサイエンティストのお仕事は、単に経営者の都合のいい数字をでっちあげる人たちに成り下がってしまう・・・
データサイエンティストは、セクシーなお仕事って言うのは、そういう「いやらしいお仕事」という意味なんでしょうかね(^^;)