ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるきーPART2

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ITスキル標準が広まると、火消し役が減って、小規模のものが、出来にくくなるんじゃないかな?

 今回の日経コンピューターで、ITスキル標準(ITSS)が話題になっていたけど、ひとつ、議論されていない話題があったので、書いておきます。
 
 まず、ITスキル標準の内容については、PDFだけど、ここをみてね。
http://www.itssug.org/docs/humanimage/humanimage_ver100.pdf
で、以前、どこのサイトだったかで、質問に答えると、スキル標準を出してくれるサイトがあって、そこのサイトで、ウィリアムのいたずら、やってみたら(もちろん?ITアーキテクトでやって)レベル5でした。

 で、ここで問題なんだけど、この分類、小規模から大規模へ、直線的に分けてるんだけど、小規模開発と、大規模開発って、やりかたが、ぜーんぜん違う。

 その辺を考慮しないと、ソフトハウスは、大規模開発をやらせようとしたり、本や論文発表をさせて、社員のレベル上げようとしてしまう(なぜって、レベルが高いほうが、普通お金とれるでしょ)ので、小規模開発で火を噴いたとき、火消し役が、いなくなっちゃうよね。

 なぜなら、火消しは、かなりの部分を一人で読みきらないと、できないので、かなり優秀なやつが必要だ。でも、上記の理由により、優秀なやつは、大規模開発とか、本書きにまわしてしまう。ところが、大規模の読み(や、本を書く場合のケース)と、小規模開発の読みはちがうので、いくら大規模で優秀なやつが来ても、小規模の火消しは勤まらない。

 抽象論では、おもしろくない。具体的に話そう。




 ITアーキテクトのレベル7は、「本を出版したり、論文発表をしており、システム方式設計のあり方に対して市場を牽引している。」って書いてある。
 つーことは、ですよ、今、業界を引っ張っているUMLの理論とかの本を書いている人のほうが優れていて、そういう人をいっぱい抱えている会社が儲かるってことですよね。

 でも、そういう方向にすすむと、ものが出来なくなるのよ。
 特に小規模開発ではね(大規模、一流企業では問題ないかもしれないが)。
 中小企業なんかは、UMLの方法論で押すと、ものをつくるのが難しいから。

 だって、中小企業のおやじさんが、自分の会社の業務について、すべてを語れるわけないじゃん。みんな、まかせっきりよ。で、一方、現場は、よーくわかんないで、上に言われたことを、反感や疑問を持ちながらも、実行してる。
 なんとなーく仕事を場当たり的に回してる、それが現実なわけよ。だから、中小なのよ。

 そこに、ユースケースとか、アクティビティから入っていくUMLだと、開発、まとまんないわけよ。
 あの手のやつは、業務のヒアリングをかけたとき、「さあ、自分は何をしているのか、なにをするべきなのか、わかりません」っていうケースは、とーっても書きにくいから。

でもね、中小の現場にヒアリングかけると、
「上の人が言うこと、いつも場当たりで、ちがってるから、ほんとのとこ、私、なにをすればいいのか、わかりません」って言われちゃうし、上に聞くと
「下は、馬鹿で困る。言われたことしかやんない。」とか、
「とにかく、儲かればいいんだよ!」とか、あきれ返ることしか言わないわけよ。

 これじゃ、ユースケースにしても、アクティビティにしても、線がつながんないじゃん(実際、そのつながらないプロセスで、問題が起こり、クレームになるんで、中小なんだけどね)で、そこで、火消しが必要なのよ。

 小規模の火消しは、いろんな手段をてきとーに使いこなしながら、どーにか纏め上げちゃう(そーいうときは、帳票分析から入るとやりやすい。さらに、まず、金の流れを確認し、さらに物の流れを確認する。穴があったら、適当にうめちゃう。そうすると、なにをしなくちゃいけないかが見えてくる)。
 で、実務上は、そういう人、必要なんだけど、今回のITスキル標準だと、その手の人はレベル4か5になってしまうので、会社は、そういう人を抱えると、損しちゃうのよ。できるだけ、本書かせたり、論文発表させたほうが、レベルがあがって、儲かるわけでしょ。

 そうすると、いろんな引き出し(手段)をつかって、どうにか纏め上げる火消しっていうのは、いなくなって、専門的な技術を持って、本や論文は書いているんだけど、その専門しかわかんないレベルの高い技術者が増殖されてしまうわけよ。

 結果として、火消しはいなくなり、実際のシステムはまとまらず、本を書いている評論家さんが増え、なおさら、ものはできなくなると(^^)。。。




 まあ、コンピューター技術者としてのITは、スキル標準がこういう形になった以上、先行き、くらいかもしれん。

 やっぱり、今後、ITのIは、情報でなく、投資のIの方向で、勉強していったほうが将来性、あるかもね。ウィリアムのいたずらも、コンピューターのお勉強するより、会社の乗っ取り方を勉強したほうがいいかな。。。なんて、最近思っているぞ!